緩和ケアとは
がんが原因となって起こる症状を和らげて楽にする治療です。痛み、息苦しさ、吐き気などからだの苦痛だけではなく、精神的な苦痛や、仕事や家庭など社会的問題による苦痛に対して、医療・福祉の専門家が連携して、患者さんやご家族を支援します。
ケアを提供する場所は病院だけではありません。ご自宅で療養しながら受ける緩和ケアも基本的には同じです。
在宅緩和ケア
在宅緩和ケアの目標は“在宅で医療を行うこと”ではなく、“患者さんやご家族の生活の質(QOL)を高めること”です。がんの痛みをとるだけでなく、患者さんやご家族の悩み・不安をお聞きし、看護の支援も行っていきます。安心して充実した時間を家で過ごしていただけることを目指しています。
当院は24時間体制で対応しています。急に苦しくなったり辛い症状がでたら電話で連絡していただければ、必要に応じて訪問看護師の緊急訪問や医師の往診を行います。
当院は2021年8月1日より「在宅緩和ケア充実診療所・病院加算」として認可をいただきました。
在宅緩和ケア充実診療所とは緊急往診や在宅での看取り実績が豊富であること、がん性疼痛の緩和研修を修了した医師が適切な鎮痛薬投与で痛みのコントロールを行っている実績が十分にあることが認められた医療機関のことです。
今まで以上に地域において在宅医療を支えるクリニックとして、地域医療機関と連携を図りながら丁寧な診療を心がけ、ご提供してまいります。外来から訪問診療、在宅看取りに至るまで、最期までその人らしい自立した人生の尊重のためのサポートを行い、皆様の生活が少しでも安心して継続できるよう支援してまいります。